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古代史旅を10倍楽しむ方法(後編)

前回の「古代史旅を10倍楽しむ方法(前編)」に続き、今回は後編をお届けします。

古代史旅を10倍楽しむ方法(前編)

前編ではレンタカー利用における注意点や駐車場の事前リサーチの必要性をお伝えするとともに、博物館を行き先に加えることを提案しました。

今回の後編は、あなたの古代史旅をさらに充実させるために考えておきたいことをご紹介します。

 

4優先順位を付けて地図上で行程を考えてみる

行き先候補が決まったら次にすることは優先順位をつけることです。

たとえば、①絶対に行きたい、②せっかくなら行っておきたい、③時間的に厳しければパス、という具合に3つくらいのかたまりで考えるのがいいと思います。

そしてここでもGoogleマップのお世話になります。

行き先候補を①②③の3つに分類したら、🏴の3種類のマークを使ってマップ上に行き先をプロットします。

空港や駅などのスタート地点とゴール地点が決まっていれば、そのスタートからゴールまで、マークした地点間の距離や所要時間を確認しながら、①(絶対に行きたい)を必ず通るようにしてなるべく一筆書きになるようにルートを結んでみます。

全体の行程がスケジュールに収まるようになるまで何度も試行錯誤してみてください。

結果的に脱落する行き先が出てきますがそれはやむなし。

また次の機会にまわしましょう。

 

そしてここで重要なことは、行き先の施設の営業日や営業時間を確認しておくことです。

とくに博物館は要注意。

公立の博物館は基本的に休日の翌日、つまり月曜日が休館になります。

神社は参拝時間が17時までのところが多いですね。

これらの情報は各施設のホームページに記載されていますが、コロナ禍の昨今は掲載情報から変更になっていることもあるので施設への確認が必要かもわかりません。

 

このようにして行程を決めていくのですが、これはそれなりに面倒な作業になります。

でも、地図を眺めて、ホームページで行き先を確認しながら全体のルートを考えていると、まるでバーチャルで旅しているような楽しい気分になってくるでしょう。

もしこの作業をどうしても面倒で厄介と思ってしまうあなたは、旅行会社などに相談してみるのもよいかもわかりませんね。

 

宿泊場所はもちろん、ランチも意外に重要です

行き先と大まかなルートが決まったらいよいよ最後の詰めの段階となりますが、この最後の詰めも大事なポイントなので「それ、早く言ってよ」とお𠮟りを受けそうですが、ここではふたつだけお伝えしましょう。

ひとつは、それぞれの行き先での滞在時間を決めることです。

遺跡や神社では広さや見どころを考慮して見学時間を見積もります。

博物館や資料館もあらかじめ見学時間を決めておかないと、中世や近世の展示までダラダラと見てしまいます。

限りある時間を有効に使うために、各所での滞在時間をどれくらいにするかを事前に考えておかないと、必ず1日の後半にしわ寄せがきて、見たいものが見れなくなってしまいます。

 

もうひとつのポイントはランチと宿泊の場所です。

時間や予算に余裕があればその土地の美味しいものをいただく贅沢なランチがお勧めですが、時間も費用も節約という場合はコンビニで十分。

ただし、田舎に行くとコンビニが見つからないこともあるので気をつけてくださいね。

いずれにしてもランチの場所をGoogleマップで事前にリサーチしておくことはとても重要です。

そして、その日のゴール地点であり、翌日のスタート地点でもあるという意味で宿泊場所はさらに重要です。

 

全体のルート上のどこで宿泊するのがよいのか、これも地図とルートを眺めながら考えてみてください。

できれば温泉のあるところがいいですね。

古代史旅は歩いたり、坂道や階段を上り下りすることが多く、思った以上に疲れます。

いいお湯に浸かって1日の疲れを癒すのも旅のお楽しみです。

ランチをコンビニで済ませた場合は夕食に少し贅沢してみるのもいいかも。

 

あなただけの「古代史旅のしおり」を作ませんか

行き先、行程、ルート、宿泊場所などが決まり、古代史旅のプランニングもここまで来れば一段落。

あとは現地までの飛行機や新幹線などの予約、宿泊施設の予約などを済ませれば万全です。

お疲れさまでした。

と言いたいところですが、実はもうひと仕事やっておいたほうがいいことがあります。

 

ここまでいろいろと考えて調べた結果、結構たくさんの情報がインプットされたことと思います。

そうして集めた情報に、遺跡の時代や特徴、神社の祭神や由緒などの基本的な情報をあわせてノートに書き出して、あるいはパソコンに入力して整理してみましょう。

写真や図があればなおいいですね。

 

加えて、そこで何を見たいのか、何を確認したいのか、という自分なりの課題を添えておくと、現地に行ったときに見逃しや見落としがなくなります。

せっかく行ったのに肝心なところを見るのを忘れてしまった、なんてことにならないように。

これらの情報にルートマップや行程表をつければあなただけの「古代史旅のしおり」「古代史旅のガイドブック」の完成です。

 

以上、2回にわたって「古代史旅を10倍楽しむ方法」をお伝えしました。

遺跡や神社など過去に訪ねた古代史ゆかりの場所は数百を数え加えて百カ所近く博物館や資料館など古代史に関する展示施設を見学してきた古代史旅マニアの私、過去に失敗した経験や充実旅を堪能した経験をもとにまとめてみました。

お役に立てれば幸いです。

(おわり)

古代史旅を10倍楽しむ方法(前編)