これから原稿を書くのだけど、その際に注意すべきことがあれば教えてほしい人向けの記事です。
これから原稿を書こうとしているあなた、書き始める前にこれを目にしたあなたはラッキーでしたね。
あやうく遠回りするところでしたよ。
あなたの場合、原稿として書こうとする内容はすでに決まっていると思いますが、目次はできあがっていますか。
まだ目次が出来上がっていない場合、本文を書き始める前にまず目次を書いてみてください。
自分が本にしたいコンテンツ(自分の考えや自分の説)をいくつかの固まりに分割して、それぞれの固まりにタイトル(見出し)をつけます。
つまり、タイトルをつけた固まりを「章」とみなして章立てを考えるということです。
次にその順番を考えます。
章の順番はどうすればいい?
この順番は自分が書きたい順番というよりも読んだときにわかりやすい順番を意識するのがよいでしょう。
そしてその順番にしたがって章立てを並べてみると、それがそのまま目次になります。
つまり目次を考えることとは、文章全体の構成を考えることとイコールなのです。
原稿のボリュームにもよりますが、それぞれの章をさらに分割して2段階くらいにすると全体の構成がよりわかりやすくなるかも知れません。
単純化してわかりやすく例示すると以下のようなイメージです。
<目次>
1.はじめに
①・・・・・・
②・・・・・・
2.・・・・・・・
①・・・・・・
②・・・・・・
③・・・・・・
3.・・・・・・・
①・・・・・・
②・・・・・・
③・・・・・・
4.終わりに
①・・・・・・
②・・・・・・
目次チェックの重要ポイント
次はこのようにして出来上がった目次を眺めてみるのです。
このとき最も重要なポイントは、全体がわかりやすい流れになっているか、ということ。
目次だけを読んでみてもストーリーがつながっていることが重要です。
話があっちこっちに行ったり来たりしていないか、流れとしてスッと頭に入ってくるか。
論理構成がしっかりしている文章は、目次だけを読んでも何を伝えたいのかがわかりやすいはずです。
いわゆる起承転結の順にするのか、それとも最初に結論を書くのかなど、わかりやすい構成になるように工夫してみてください。
何を言いたいのかわからない文章にならないように
こういったことを最初にやっておかないと、原稿の入力を終えてあらためて読んでみると、なんだかよくわからない、結局何を言いたいのだろう、回りくどいなあ、なんて思うことがよくあるのです。
原稿を書いたあなた自身がわかりにくいと思うなら、そうでない第三者にとってはさらにチンプンカンプンかも、です。
原稿を書き終えてから修正や書き直しなどの手戻りは時間がかかるだけではなく、自費出版したいというモチベーションを一気に落としかねないので、じっくりと時間をかけて目次を考えてみてください。
このフェーズは読者が読みやすい本にするための重要なフェーズなので、第三者の眼を借りて意見を聴いてみるというのもいいかもわかりません。
構成は論理的じゃなくてもいい?
ところで、本にしたい内容が必ずしもこのような論理構成を必要とする場合ばかりとは限らないですよね。
古代史旅の記録、旅先で撮影した写真集、あるいは日記やエッセイなどもそうですが、どんな順番に並べて、それぞれにどんなタイトル(見出し)をつけるのか。
ハッキリ言ってしまえば、あまり論理的に考えなくてもいいと思います。
日付順、印象に残った順など、自分の好きな順番でいいでしょう。
ただし、タイトルは少し印象的な表現を考えてみてはいかがかな。
原稿入力前にやっておきたいこと
さて、目次ができて文章の流れができたので、あとはその流れに沿ってワードなどのソフトを使って入力していくだけ。
いや、ちょっと待ってください。
入力の前にもう少しやっておくことがあります。
それは入力する文書のテンプレートを作ることです。
本を作るにあたっては、本のサイズはA4かB5か、縦書きか横書きか、フォントや文字サイズをどうするのか、ページ番号をどこにどのように入れるのか、といった編集作業を必ずしなければなりません。
そこで、この作業を先にやっておくとあとの工程が格段に楽チンになります。
ここでのポイントはどんな見栄えの本にしたいかということです。
手に取った時の見やすさ、ページを開いた時の読みやすさなど、すでに世の中に出回っている本を参考にするのがよいと思います。
また、この設定は原稿を入力している途中でも変更ができるので、まずは「えいやっ!」と決めた設定で入力を始めてみるのもいいでしょう。
それと、テンプレートの設定方法は使用するソフトによってやり方が違うので、そこはご自身で調べてやってみることが大事だと思います。
いちど自分でやっておけば2作目を作ろうとなった時でも大丈夫です。